【MSCクルーズ】ヨットクラブのサービス・料金・客室の特徴は?|小型豪華船との料金・特徴の違いは?

MSCクルーズ「ヨットクラブ」とは


(Photo:MSCcruises)

ヨットクラブ「船の中の船(ship in ship)」がコンセプト


(Photo:ima-japan.com)
MSCクルーズはエーゲ海、地中海、バルト海などヨーロッパ地域を中心にクルーズを行い、近年ではアメリカに専用クルーズターミナルの建設、クルーズも行われている現在世界で最も急成長しているクルーズラインです。船内はゴージャスでありながらシックでモダンなデザインが特徴的で、船内には「船の中の船」とも言われる「MSCヨットクラブ」と呼ばれる上級客室と専用エリアがあり、レストランやスパ、ラウンジなど専用の施設、サービスなども充実しています。

MSCクルーズ全船とヨットクラブのある船

2024年2月現在、MSCクルーズにはクルーズ船のクラスは以下の8つに分かれています。ファンタジアクラス以降の客船にヨットクラブがあります。

赤字=ヨットクラブありの客船

リリカクラス
・MSCアルモニア(2001年/65,542トン)
・MSCシンフォニア(2002年/65,542トン)
・MSCリリカ(2003年/65,591トン)
・MSCオペラ(2004年/65,591トン)
◾️特徴◾️
このクラスの船は小さいので設備環境や楽しさの面ではやや物足りない感じなので、船を楽しむというよりは寄港地を楽しむ目的に乗船する人向けの船です。
ムジカクラス
・MSCムジカ(2006年/92,409トン)
・MSCオーケストラ(2007年/92,409トン)
・MSCポエジア(2008年/92,627トン)
・MSCマニフィカ(2010年/95,128トン)
◾️特徴◾️
リリカクラスより大きい中型船クラスの船は巨大船より小作、より親密な雰囲気を醸し出しています。家族向けの設備や屋外にあるスリルがあるアクテビティ施設は少ないです。
ファンタジアクラス
・MSCファンタジア(2008年/137,936トン)
・MSCスプレンディダ(2009年/137,936トン)
・MSCディビーナ(2012年/139,072トン)
・MSCプレスチオーサ(2013年/139,071トン)
◾️特徴◾️
5つのプール、沢山の子供用エリア、ウォータースライダー、映画館、カジノなどの施設が豊富。
シーサイド・シーサイドEVOクラス
【シーサイドクラス】
・MSCシーサイド(2017年/153,516トン)
・MSCシービュー(2018年/153,516トン)
【シーサイドEVOクラス】

・MSCシーショア(2021年/169,400トン)
・MSCシースケープ(2022年/169,400トン)
◾️特徴◾️
シーサイドクラスは南国エリア向けに設計され、ジップライン、複数プールエリア、屋外遊歩道など沢山の屋外スペースがあるのが特徴。
メラビリアクラス・メラビリアプラスクラス
【メラビリアクラス】
・MSCメラビリア(2017年/171,589トン)
・MSCベリッシマ(2019年/171,598トン)
【メラビリアプラスクラス】
・MSCグランディオーサ(2019年/181,541トン)
・MSCビルトゥオーサ(2020年/181,000トン)
・MSCエウリビア(2023年/181,000トン)
◾️特徴◾️
他のクルーズ会社ですでにお馴染みのような同等の最新の巨大船クラス。インテリアプロムナードが特徴。
ワールドクラス
・MSCワールドエウローパ(2022年/205,700トン)
・MSCワールドアメリカ(2025年予定/215,000トン)
◾️特徴◾️
クリーンな船舶燃料LNGを使用。VR技術やウォーターパーク、イベントに合わせて作られた多機能スタジオなど幅広い世代で楽しめるエンタメ施設などが充実。

MSCヨットクラブの特長


【プライバシー】

ヨットクラブ客室の乗客のみ利用ができる専用施設があり、プライバシーが保たれ混雑を避けることができる。
【ラグジュアリー】
著名な建築家であるデ・ジョリオ・デザイン・インターナショナルによって設計されたヨットクラブは、専用プールデッキ、ラウンジからのシービュー、専用レストランの利用などVIP気分を満喫できる。

【パーソライズ】

24時間対応のバトラーサービスと専用コンシェルジュのサービスにより、オーダーメイド型のサービスを提供。

MSCヨットクラブの特典

サービス

・24時間対応のバトラーサービス
・専用のコンシェルジュによる買い物、小旅行のオーダーメイド手配
・専用の優先チェックイン、チェックアウト
・寄港地観光ツアーの優先出発
・荷物の開梱、梱包サービス
・スパトリートメント10%オフ など

飲食

・ヨットクラブ内での無制限フリードリンク
・プレミアムエクストラドリンクパッケージ
・朝昼夕食にアラカルトメニュー
・シーティング指定時間なし
・ラウンジ:アフタヌーンティーサービス
・トップセイルラウンジ、ザ・ワンプールで種類豊富なブッフェ式軽食終日提供 など

Wi-Fi

・2台のデバイスに無制限データの提供

施設内

・最高のロケーションに位置する客室
・専用エリアの使用
・MSCアウレアスパ サーマルスイート無料利用
・シアター指定エリアでの着席
・専用ラウンジでの毎晩のライブ鑑賞 など

客室

・ネスプレッソコーヒーマシンの設置
・乗客の好みにカスタマイズされた無料ミニバー
・朝食ルームサービス
・低反発マットレス
・バスローブ、室内スリッパ など

MSCベリッシマ(日本発着)ヨットクラブ

・優先乗船と手荷物の優先お預かり(乗船日のみ/英語バトラーが同行)
・専用の優先チェックイン&チェックアウトおよび寄港地観光での優先出発と優先帰船
・24時間対応ルームサービス・バトラーサービスと専用コンシェルジュ(デリバリー料金無料)
・ウェルカムパッケージ(プロセッコ+チョコレート)
・プレミアムエクストラ・ドリンクパッケージ
・プレミアム・インターネットパッケージ
・専用レストラン/専用エリアでお好きな時間にお食事
・MSCアウレア・スパ内のサーマル・スイート(サウナや ジャグジーをご利用できるエリア)への無料アクセス
・プライベートなサンデッキの利用(デッキ19 トップ19エクスクルーシブ ソラリウム/大人のみ)
・ご希望の枕をチョイス
・キャビン備え付けのリラクゼーション用アメニティキット(顔、髪、体用)、バスローブとスリッパなど
(引用:JTBクルーズの旅 MSCクルーズ)

MSCベリッシマ ヨットクラブ 客室の種類

▼MSCヨットクラブ デラックススイート

(Photo:MSCcruises)

▲MSCヨットクラブ:デラックススイート詳細

・デッキ14〜18/約26㎡+バルコニー約5㎡
・大型シャワー付き
MSCベリッシマ:ヨットクラブデラックススイート客室バーチャルツアー

▼MSCヨットクラブ デュープレックススイート
(Photo:MSCcruises)

▲MSCヨットクラブ:デュープレックススイート詳細

・デッキ9〜12/約59㎡+バルコニー約23㎡
・2階構造のメゾネット客室
・ダイニングルームあり
・専用ジャグジー付きバルコニー
MSCグランディオーサ:ヨットクラブデュープレックススイート客室バーチャルツアー

▼MSCヨットクラブ ロイヤルスイート

(Photo:MSCcruises)

▲MSCヨットクラブ:ロイヤルスイート詳細

・デッキ15/約58㎡+バルコニー約39㎡
・船首最上階に位置する最高級スイートルーム
・専用ジャグジー付きバルコニー
・ダイニングテーブル付きのバルコニー
MSCメラビリア:ヨットクラブデュープレックススイート客室バーチャルツアー

ヨットクラブ利用者どんな人向きか

MSCヨットクラブの利点・不利点
⭕️メリット
・プライベート感、特別感がある。
・乗船下船、食事の時間など混雑とは皆無
・ヨットクラブだけの特典が満載 など
❌デメリット
・一般客室と比べて価格が割高

・客室数が少ない
・バトラーサービスを使いこなせない など

MSCクルーズ船の中にある「もう一つの船」ヨットクラブはどんな方向けの客室でしょうか。
【複数世代での家族旅行者向け】

孫、子供、祖父母など幅広い世代で楽しめるMSCクルーズ船ですが、クルーズ旅行やクルーズ船に求めるものが同じであるとは限りません。子や孫は一般客室、祖父母はヨットクラブ客室と居住スペースを分けることでそれぞれがストレスのない家族の船旅が楽しめるということで、このヨットクラブのような「シップ・イン・シップ」の形態は注目されています。ヨットクラブの乗客は、朝食のブッフェの行列に並んだり、乗船下船の混雑など避けることができ、またヨットクラブ内でゆったり過ごすことができるおで年配者向けとも言えます。
【記念日を過ごすカップル、新婚旅行者など】
2人または少人数でゆったり静かに船旅を満喫したい方
【リーズナブルに小型ラグジュアリー船体験をしたい人】

小型のラグジュアリー船とほぼ同様のサービスを受けることができるヨットクラブは、小型ラグジュアリー船よりもリーズナブルに乗船することができます。単純な比較はできませんが、ジャパネットクルーズが主催する2024年日本発着クルーズの1泊あたりの料金で比べてみました。
【共通サービス】枕のチョイス、Wi-Fi無料、好みに合わせたミニバー、飲み物フリー、ダイニングの時間指定なし他

シルバー・ムーン

【クルーズ名】シルバームーンで優雅に巡る 陽春の日本絶景ツアー10泊11日(10泊)
【寄港地】熊野・新宮,徳島,釜山,長崎,鹿児島,奄美大島,伊勢志摩
【部屋タイプ】ベランダ・スイートC(客室30㎡+ベランダ6㎡)
【料金】1,098,000円/人(2名1室利用時)
【1泊当たりの宿泊料金】109,800円
【特長】船全体がゆとりの空間で非日常、贅沢なクルーズ旅行を体験できる。

MSCベリッシマ

【クルーズ名】豪華客船MSCベリッシマ 新緑の美優雅に巡る日本一周クルーズ10日間の旅(9泊)
【寄港地】函館,秋田,金沢,済州島,鹿児島
【部屋タイプ】ヨットクラブ デラックススイート(客室26㎡+ベランダ5㎡)
【料金】599,800円/人(2名1室利用時)
【1泊当たりの宿泊料金】約66,640円
【その他費用】出国税1,000円,港湾費用他29,000円
【特長】カジュアル船ならではの華やかさやMSCクルーズのゴージャス感のある船内も楽しめ、居住スペースはゆったりくつろげる空間になっていてオンオフが切り変えられるメリハリのあるクルーズ旅行が体験できる。

ジャパネットのチャータークルーズの場合、どちらとも旅行代金に船内チップが含まれています。旅程、寄港地数、乗客定員数やスタッフ数、また船の特徴などなどを鑑みると上記のような単純比較とはなりませんが、単に旅行代金を泊数で割るとヨットクラブの方が安いことがわかります。「小型ラグジュアリー船は高くて気軽には乗れないけれど、いつものクルーズ旅行よりワンランク上の客室を体験したい」という希望をMSCヨットクラブは叶えてくれそうです。

MSCヨットクラブ客室体験の感想

「ストレスのないクルーズ旅、ヨットクラブだけの特別な特典が満載!」
「乗船時、下船時の混雑を回避した優先アクセス、24時間対応の専属バトラーまであらゆるニーズに対応してくれて素晴らしい体験ができた」など、そのサービスや待遇などを賞賛する声がネット上で多く読むことができました。その一方で日本人の方の感想に「24時間対応のバトラーサービスの使い方がわからない」という声も。「どんなことを頼んでいいのか?」とか「英語での会話に面倒」など戸惑いの声も聞こえました。

(引用:CruiseKings,MSCcruises)

2023年7月MSCベリッシマ乗船記

◉台湾・那覇南西諸島クルーズ7日間
【乗船前】
旅行会社&船会社のOPツアー申し込み方法・内容・料金
横浜港へのSGムービングでの荷物発送方法・料金一覧
MSCクルーズ 『MSC for me』アプリの内容・翻訳表示法
【乗船後】
船内の無料&有料飲み物の料金・ドリンクパッケージの内容と料金
乗船後のMSC for meアプリ設定|MSC for meでできること
MSCクルーズ有料インターネットパッケージ料金と購入方法|基隆フリーWi-Fi情報
船内有料アクテビティ・サービス・アウレアスパ他の料金
乗船1日目 大黒ふ頭への無料シャトルバス〜チェックイン|ユニバーサルデザインの内側客室
乗船2日目-1(終日航海)船内レストラン巡り|オリジナルチョコレート作り
乗船2日目-2(終日航海)|プール・アクアパーク・スワロ階段フロア|フォーマルディナー
乗船3日目(終日航海)|朝食ルームサービス・シャンパンバー&バー巡り・イタリアンナイト
乗船4日目-1(台湾・基隆)|OPツアー当日キャンセル|基隆港周辺を散策
乗船4日目-2(台湾・基隆)|ハンバーガーランチ・ショップ巡り・レトロドレスコード
乗船5日目-1(那覇)寄港地観光ツアー(1)おきなわワールド
乗船5日目-2(那覇)寄港地観光ツアー(2)知念岬|ホワイトナイトとスィーツブッフェ
乗船6日目(終日航海)レストラン朝食〜エレガントナイトディナー|エンタメ・ジム・スパ施設
乗船7日目(乗船最終日)下船準備〜段階的下船|ベリッシマ乗船感想
◉MSCベリッシマ関連記事
【2023年度版】MSCベリッシマ・クルーズ旅行に持って行くべき&おすすめアイテム

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