【news】コスタアトランチカ支援コンテナホテル50室をレスキューホテルとして長崎へ移送


(出典:千葉日報2020.5.13)

医療支援のためコンテナホテルを長崎へ移送

移動可能なコンテナホテルを運営するデベロップ社(千葉県市川市)は、千葉県成田市と栃木県足利市に設置していた50室のコンテナ客室を長崎県に停泊中のコスタアトランチカで新型コロナウイルスの集団感染の医療支援で長崎市に移送した。

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移動可能コンテナ型レスキューホテル


(出典:千葉日報2020.5.13)
デベロップ社が提供した1棟1室型の客室は普段はホテルとして運営されており、災害時には被災地に移設し「レスキューホテル」として仮設宿泊所として利用されている。1室の広さは約13㎡でベッド、ユニットバス、冷蔵庫、エアコン、空気洗浄機、電子レンジが設置されており、長期連泊にも対応できる空間となっている。

三菱重工長崎造船所香焼工場に運ばれたコンテナは、自衛隊の医官や災害派遣医療チーム「DMAT」の医師らが乗員の診察に使用したり、医療スタッフの休憩スペースとして使用しているとのこと。

東日本大震災時の復興作業従事者のための宿泊施設として開発

コンテナ建築を手がけるディベロップ社は東日本大震災後、宮城県石巻市の復興作業従事者のための宿泊施設を2週間の後期で建築し、その後栃木県佐野市に移設しホテル転用した。震災の経験から、配置や増減が可能な建築用コンテナを災害に活かすために移動を想定したホテルの運営を開始し、現在は栃木県を含む関東4県、愛知県で計18店舗559室を展開している。
台風などの自然災害に備えるソリューションとして事業化の過程では政府当局や関係自治体との協議も行なっていたことから、4月26日に日本政府や長崎県、コスタクルーズ社からの出動要請を受け、全50室の出動を決定した。

平時はホテルとして活用


(出典:HOTEL R9 The Yardサイト)
通常はHOTEL R9 The Yard(ホテルアールナイン ザ・ヤード)シリーズとして一般の宿泊施設として利用されている。「隣室の音が響かない」「至近の駐車スペースを持つ独立した客室」がコンセプトの客室はツインルーム、ダブルルームもあり、フロントも設置、共有スペースとしてコーヒーコーナー、無料軽食コーナーなどがあり、館内では無料Wi-Fiも使える。
【参考】HOTEL R9 The Yard(ホテルアールナイン ザ・ヤード)

(情報元:ncc長崎文化放送2020.4.26,トラベルボイス2020.5.12,千葉日報2020.5.13)

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