【クルーズ船内での洗濯情報】<追記>クルーズ会社別セルフランドリーの有無・料金|客室での洗濯方法

クルーズ会社のセルフランドリー設置状況・料金

洗濯機や乾燥機、アイロン、アイロン台などが設置されているセルフランドリールームがあるクルーズ船があります。設置されているクルーズ船は多くはありませんが、セルフランドリー室の設置があることを知れば、衣類の荷物の量も減らすことも可能ですし、突発的な衣類の汚れ、衣類のシワなどをとることもできます。2023年現在、クルーズ会社のセルフランドリーの設置状況としては、新造船に関しては設置しない傾向にあるようです。以下、海外のクルーズ専門サイトの記事をまとめたものと、当ブログ管理者自身がセルフランドリーを使用して体験やクルーズ船客室内での洗濯状況などをまとめています。

クルーズ船のランドリールーム仕様と利用料金<追記>


(Photo:cruisehive/カーニバルクルーズのランドリールーム)
クルーズ船のセルフランドリーの設備はコインランドリーに似ており、洗濯機、乾燥機、アイロン台、洗濯洗剤の自動販売機などが設置されています。料金は「洗濯物の量」または「一回の使用量」とクルーズ会社によって異なり、また料金の支払いも「現金」「クルーズカード(客室付)」など異なり、ラグジュアリークルーズラインは利用料を「無料」としているクルーズ船もあります。キュナードは無料利用で提供されています。洗濯機1台につき3.50ドル、乾燥機1台につき3.50ドル、洗剤と柔軟剤1箱2ドルで購入できる自動販売機もあります。

セルフランドリー使用時の注意<追記>

◾️洗濯・乾燥の終了時にすぐに引き上げる!
洗濯や乾燥が終了したまま放置しておくと、次の利用者が洗濯物を洗濯機(乾燥機)から出して床に置かれてしまう事例もニュース(外国船)になっています。セルフランドリールームには専任スタッフが置かれていないので自己管理が必須です。

クルーズ会社のセルフランドリールーム有無状況と料金(2023年現在)

※以下[有料ランドリー]は、クルーズ会社で行っているクリーニングサービスを指す。

【外国船】

カーニバルクルーズ

⭕️セルフランドリー有(一部)
カーニバルのクルーズ船ほぼ全て(下記船を除く)にセルフサービスのコインランドリーがある。ランドリー設備はないが、いくつかの客室デッキにアイロン室がある船もある。
✖️セルフランドリー無
カーニバル・マルディグラ、ジュビリー、ルミノーザ、ヴェネツィア、フィレンツェ、エクセル級船
[セルフ使用料]洗濯機、乾燥機共に1回につき3.50ドル、洗剤は約2ドルで購入できる。
[有料ランドリー]
・ランドリーバッグ15ドル/袋,ランドリーバッグ5袋で50ドル
・シャツ1枚のアイロン掛け料5ドル<追記>

ロイヤル・カリビアン


(Photo:cruisehive)
✖️セルフランドリールーム無

火災の危険性があるためアイロンも置いていない。
[有料ランドリー]
・34.99ドル/袋,ダイヤモンドプラス&ピナクルクラブ5泊以上無料/袋
・個別アイテム洗濯料金(↑)<追記>

ノルウェージャン・クルーズ・ライン

✖️セルフランドリールーム無
数量限定のアイロンとアイロン台があり、一定期間の貸し出しがある。

[有料ランドリー]
・29ドル/袋,その他レベルに応じ料金が変動
・下着や靴下など1.95ドル〜,ドレス20ドル<追記>

MSCクルーズ

✖️セルフランドリールーム無
有料ランドリー最大20品目までサービスを利用できるランドリーパッケージなどが提供されている。
[有料ランドリー]MSCボイジャーズクラブ会員に若干の割引を提供,他レベルに応じた割引が5〜10%オフで提供。

プリンセス・クルーズ

⭕️セルフランドリー有
客室内ではアイロンが禁止されているがセルフランドリールームにはアイロンとアイロン台が設置されている。

[セルフ使用料]約3ドル/回
[有料ランドリー]リピーター(15回乗船)に達するとランドリー特典があり、無料のランドリーと靴磨きサービスが受けられる。

(2017年乗船時のダイヤモンド・プリンセスのランドリールーム)

セレブリティ・クルーズ

✖️セルフランドリールーム無
[有料ランドリー]
3〜20ドル/着,60〜150ドル/袋,ロイヤルスィートは無料無制限

ホーランド・アメリカ・ライン

⭕️セルフランドリー有(一部)
ロッテルダム、アムステルダム、ザーンダム、フォーレンダム、マースダム、プリンセスダムには有り。
✖️セルフランドリールーム無
新しいクルーズ船には設置なし
[有料ランドリー]
20ドル〜/袋,4つ星以上のマリナーは無料

ディズニー・クルーズ・ライン

⭕️セルフランドリー有
全てのクルーズ船に設置有り。最先端のランドリー設備が24時間利用可能。
[セルフ利用料]洗濯機・乾燥機共に3ドル/回,洗剤・柔軟剤1ドル
[有料ランドリー]各客室にランドリーバッグ備え付け有り

ヴァージン・ヴォヤージュ

✖️セルフランドリールーム無
[有料ランドリー]
約5ドル/着,約30ドル/袋

その他のクルーズ会社

⭕️セルフランドリー有
バイキング、リージェント・セブンシーズ、アザマラ、キュナード、オセアニアクルーズ
[セルフ利用料]無料(オセアニアクルーズは2〜3ドル/回

(引用:CruiseFever(2023.9.20))

【日本船】

郵船クルーズ[飛鳥II]

⭕️セルフランドリー有
洗濯機と乾燥機は別々、設置型アイロン・アイロン台あり。
[セルフ利用料]無料

【使用した感想】飛鳥IIでは各客室デッキに1箇所ランドリールームが設置されています。洗剤、柔軟剤などは無料。洗濯機、乾燥機とも稼働時間が終了すると、割とすぐに洗濯物が出されてしまうので中身を見られたくない方は終了時間に取りに行きましょう。洗濯機も乾燥機も運転時間が表示されます。
商船三井クルーズ[にっぽん丸]

⭕️セルフランドリー有
洗濯機と乾燥機は別々、設置型アイロン・アイロン台あり。
[セルフ利用料]無料

【見学した感想】にっぽんまるの乗船時にはセルフランドリーを利用はしませんでしたが、グランドバス(大浴場)の並びにあったので動線的に便利だと思いました。

有料クリーニング(ランドリー)サービスの利用

料金はかかりますが、突発的に衣類の洗濯が必要になった場合、有料のランドリーサービスを利用も有りです。全てのクルーズ船で有料ランドリーサービスはあり、出来上がりはクルーズ会社や出す時間帯によりますが、翌日以降に仕上がって部屋に届けられます。

(2023年MSCベリッシマのランドリーパッケージのお知らせ)
クルーズ会社によっては、クルーズ中にランドリーサービスパッケージのような1枚づつ単品で出すよりもお得なランドリーパッケージを出すこともあるので、船内新聞を要チェックです。

↑こちらは2018年にコスタ・クルーズに乗船した時にシャツを有料クリーニングサービスに出して、出来上がって帰ってきたものです。日本のクリーニング店での仕上がりと変わらずパリッとしていました。(襟の皺が若干気になりますが)

客室内で自分自身で洗濯・客室内で干す

靴下や下着、Tシャツくらいまでのちょっとした衣類を自分で洗って客室内に干すことも可能です。実際そうする乗客も多いのではないでしょうか。

洗濯洗剤の持ち込みは可能<追記>

クルーズ船では少量の液体に関する制限がないため、洗濯用洗剤や洗濯用粉末洗剤、柔軟剤を持ち込むことが可能です。

アイロンの持ち込みは不可能<追記>

クルーズ船にアイロンやスチーマーを持ち込むことは火災の防止のために禁止されています。キュナードなどの一部のクルーズラインのセルフランドリーではアイロンが設置されています。他のクルーズラインでは、ゲストサービスまたはハウスキーピングにアイロン掛けを依頼(有料)することも可能です。

便利グッズを利用してセルフ洗濯

最近は便利なグッズが増え、折り畳みの小さなバケツや洗面器、旅行洗濯バッグなどで旅先やクルーズ船の客室内でもちょっとした衣類の洗濯が簡単になってきました。


【ソフト洗面器】 折りたたみバケツ シリコン バケツ

【どこでも洗たくパック】 携帯用洗濯パック/トラベルランドリー/トラベルグッズ/ 防災グッズ /44cm×27cm 軽量旅行グッズ

個人的にはクルーズ旅行中の間だけでも『家事』行動からは離れたいので、洗濯グッズは持ち込まず必要であれば有料ランドリーに出してしまいます。便利グッズは便利だけれど、日常生活での汎用性が低い物の場合は(我が家的には)結局無駄(使わない)になるので持っていきません。

道具なし簡単な洗面シンクでのセルフ洗濯法

【粉末衣類洗剤で洗濯】

クルーズ旅行に限らず、旅行へ行く際は少量の粉末衣類洗剤を小分けして持って行っています。過去に天候の事情で予定していた旅行延泊になりその時に粉石鹸が役に立ちました。
【1】クルーズ船やホテルの洗面シンクに粉末衣類洗剤を少量パラパラ落とす。
【2】手のひらで粉末衣類洗剤でシンク内を伸ばし、水で洗い流す。
【3】シンク内で粉末衣類洗剤を利用し洗濯する。
【4】客室内もしくはバスルームに洗濯物を干す。

粉末衣類洗剤は、粒々が研磨剤代わりになり手のひらで軽く擦る(撫でる)だけで、シンク内がツルツルになって汚れが落ちます。また粉末洗剤は液体衣類洗剤よりも泡立ちが少ないので、シンク内の掃除や衣類洗濯の際に泡切れがいいのも旅行向きで汎用性が高いと思います。

オールインワン使い捨て洗濯洗剤の利用


【ワンパックアタックZERO 液体洗剤3袋付き】旅行/出張/防災アイテム/衣類洗濯洗剤 ]
もっと便利に簡単に、という場合は袋と洗剤がセットになった簡易洗濯パックというものがあります。洗剤は液体洗剤ですが、袋に排出口もあるので便利そうです。防災アイテムとして常備しておくのも安心ですね。旅行で使用したら買い足してローリングストックするのが良さそうです。

クルーズ船客室内での洗濯物の干し場所

バルコニー付き客室の場合、バルコニーに干しがちですが衣類を室外に干すと乾きません。航行中は潮風が衣類にあたり、せっかく洗濯をしてもベタベタになり、強風で飛ばされてしまう可能性もあり危険です。

私は、絞って水滴が垂れているうちは浴室内に、その後は客室内に干して乾かします。客室内はご存知の通り、壁、ドア、天井などはマグネットが付くのでマグネットフックを持参しそこにかけて洗濯物をかけますが。室内干しは乾燥防止にもなるので大変有効だとは思いますが、個人的に前述した通り、クルーズ旅行では家事から離れ、非日常を味わいたいので客室内に洗濯物を干すのは生活感が出るので避けています。ですので、マグネットフックも2個程度、洗濯物干しグッズも持っていきません。
….
この記事中で引用した海外クルーズサイトCruiseFeverの記者は「客室内の清掃やベッドメイクにお金を払う(チップ)のに洗濯にはお金を出さないの?」と読者に投げかけていました。確かにそうだなとは思いますが、オプションへの支払いには躊躇してしまいますね。私はある時から「クルーズ旅行中は家事(みたいないこと)をしない」と決め、存分にその時間、空間を楽しむことにしました。それにより洗濯はしないので、衣類は泊数分用意して持参することになりますが、何を優先順位にするかを決めることで旅の楽しみも広がったように思います。

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