【2019コスタベネチア乗船記ブログ36】6日目終日航海日朝食|イベント参加・船のものしり講座


コスタベネチア乗船6日目の朝、日の出を見ることができました。夕日みたいですけれど、朝6時過ぎのデッキからの景色です。



奇跡的な朝焼けです。クルーズ中はほとんど曇りか雨でしたから!船の上からの景色はいつまででも眺めていられます。

6日目:朝食 ブッフェ

「こんな日は奇跡的に朝食のブッフェも空いているのでは…」と思いましたがいつものように行列が…。乗船6日目、Take it easy的な時間の流れにも大分慣れてきました…。

朝食のラインナップもクルーズ中ほぼほぼ同じ。
なのに列が進まないのは、やっぱり巨大なプラスチックトングが掴みにくいからでは?とここ、そこで噂になっていました。



いつも家で食べているような朝食に近づいてきました。クルーズの終わりはなんとなくそのようになってくる不思議…。

JTBイベント:船のものしり講座


今回のクルーズ中で唯一「参加してみようかな」と思えたJTB主催の「船のものしり講座」に参加してみました。

講師の方は、クルーズ専門のツアーガイドさんで前職は海運会社に勤務されていたという船のスペシャリストの方でした。
390人入る会場に立ち見の方や、会場外で立って聞いている方も!かなりの盛況ぶりでした。

クルーズ船の建造期間・費用・工程

船の製造工程、製造期間、製造費などを軸にお話の予定だったと思うのですが、あっちこっちへと興味深い話へと飛び、聞いている私たちは面白かったです。

貨物船の造船期間は約9ヶ月、建造費用は約50〜70億円に対し、クルーズ船の造船期間は約18〜24ヶ月、建造費用は約600億円と、建造費に関してはクルーズ船は貨物船の10倍かかるそうです。

造船会社と鉄工所が一緒になっている場合が多く、クルーズ船は別々の造船所でブロックごとに並行して造り合わせていくという建造法で期間の短縮を図っているというのは有名な話ですが、すべて機械化なのかというとそうではなく、プロペラを含む一部は手作業で行われている箇所もあるそうです。

【参考】こちらの番組、今年再放送されてたこの番組での製造工程、面白かったです。
NHK地球ドラマチック「夢の豪華客船を造れ!」

クルーズ船の姉妹船はなぜ似ている?

製造過程でのお話の中で興味深かったのは、姉妹船の話。
建造前に「どのようなクルーズ船にするか」というクルーズ船の設計がなされるわけですが、設計料のコストが高いので、一つの設計で同じ(ような)船を造るってできるのが「姉妹船」ということらしいです。
「◯◯クラス」というカテゴリーのクルーズ船の船内設備やスペックもほとんど変わらないのはそういう理由があったからなんですね。

命名者の選出方法は?

船の名付け親、ゴッドマザーは必ずしも女性だけではなく、男性、女性、子供、一人、二人、グループなど性別や人数の制限がないそうです。
命名者の選び方の特徴は、イギリスは英ロイヤルファミリー、アメリカは有名なスポーツ選手が多く、その他俳優、有名人などにお願いするそうで、イタリアの船の命名式ではイタリア女優ソフィア・ローレンが務めている映像をよくみますね。

船の灯り、左右で違う?

船の灯りは右舷側が「青」左舷側が「赤」という決まりがあるそうで、夜間航行中の船がどちらの方向かがわかるように左右別々の色になっているそうです。意識してみたことがなかったので「ヘェ〜」と感心。今度夜間にデッキに出て確認してみようと思いました。

スターボード&ポートサイド

船の右舷側を「スターボードサイト」左舷側を「ポートサイド」と呼ぶことは有名な話で、丸太船の舵が右側についていたことから、舵(スティア)から「スターボートサイド」になった、常に左側を岸に付けていたから「ポートサイド」になったなど他にも由来の諸説があるようです。

…でも今はどうでしょうか?クルーズ船も左舷側のみの着岸でもないですし?

【参考】海の不思議箱「スターボードサイド、ポートサイとって?」

他にも色々と船に関するお話を聞くことができて、「この設備はそういうものだったのか〜」と再発見する出来事もあり、過日行われた第一回目の「船のものしり講座」も参加すればよかった!と思いました。

エンタメ系のイベントが多い中、そうでない大人向けの講座が少なかった今回のクルーズでは貴重なイベント講座でした。

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