【news】ロイヤルカリビアン グループ従来の安全訓練を廃止へ|eMusterの導入
集合の密集を避けるための安全訓練へ
ロイヤルカリビアン、セレブリティ、アザマラなどロイヤルカリビアングループは、出航前に行われる従来の安全訓練(ボートドリル)を廃止し、モバイルデバイス、客室内のTVを利用したマスタードリル『eMuster』に一新されることを発表した。
eMusterを使った安全訓練
国際海事安全法に準拠するため、船の出港前に全てに手順を完了する必要があり、以下の手続きを出航前に終える必要がある。
【利用方法】
1.乗船客のモバイルデバイス(スマホやPadなど)または客室内のインタラクティブTVで安全情報を確認する。
確認内容:緊急時の行動や集合場所の確認、ライフジャケットの正しい使い方など。
2.割り当てられたアセンブリーステーションに行き、乗務員が全ての手順が完了したことを確認し、乗客のキーカードをスキャンして完了。
船内の混雑問題を解決する新しいアプローチ
ロイヤルカリビアンはリリースで
「新型コロナウイルス(COVID-19)時代のクルーズラインの主要な混雑問題を解決する」とし「この新しい安全訓練の方法により、乗船客及び船内の全員がソーシャルディスタンスを維持することができるだろう。」としている。
「ゲストとスタッフの健康と安全は私たちの最優先事項であり、この新しいマスタープロセスの開発により、乗船客の時間も節約され、船が一時停止せずに運航できるという事実は、健康、安全、ゲストの満足度を同時に高めることができることを意味します。」(会長兼CEOリチャード・フェイン)
COVID-19を受けてソーシャルスペースを再考する必要があるという観点から、乗船客にとって最も便利なのは、最も安全な選択肢でもあります。(デジタル担当シニアプレジデント ジェインシュナイダー)
eMuster2.0は、2020年1月にシンフォニー・オブ・ザ・シーズで最初のテストが行われた。
これは新型コロナウイルスが大流行する前で、テストに参加した乗船客は、新しい安全訓練に対して強い興味を持ち、安全情報のより良い理解を示したという。
出港前のワクワク時間が増える!
2018年3月にフロリダからハーモニー・オブ・ザ・シーズに乗船した際は、船内にあるスケートリンク(上写真)が私たちのボートドリル(安全訓練)の集合場所でした。スケートリンクをぐぐりと囲む観客席はかなりの席数で、ここへダラダラと現れる他乗船客を待っている時間の長さったら…。
ハーモニー・オブ・ザ・シーズ に限ったことではありませんが、他のクルーズ船でも大概は大きなスペースに集合させられ、乗船から出港するまでの一番ワクワクする時間を奪われていました。
ボートドリルがデバイスや客室テレビにより、大幅の時間短縮となればとても嬉しいです。