【クルーズ旅行のデメリット】クルーズ旅のデメリットは?|クルーズ旅行の要注意点

クルーズ旅行のデメリットとは

クルーズ旅行は移動と宿泊が一緒になった旅行形態。それ故に「いいこと」も沢山ありますが、他の旅行と比べて「ちょっと残念」「ちょっと不便」というデメリットがあります。実際に「クルーズ旅行」「クルーズ船」に関する残念なニュースや体験談もよく見聞きします。どんなことにも「良」「悪」の両面があり、それを知ることで「楽しみ」また「気を引き締める」ことでより質の高いクルーズ旅行を体験できると日々思っています。今回は実体験、海外のクルーズニュースを元に『クルーズ旅行』の欠点に焦点を当ててみたいと思います。(個人的意見も含みます)

クルーズ【あるある】デメリット

クルーズ旅行によくある、クルーズ旅行ならではのデメリット。陸上の旅行には影響しない部分もありますが、クルーズ旅行では「あるある」デメリットです。

旅行代金とは別に船内チップが加算される

【船内チップの支払い】

クルーズ旅行が他の旅行と明らかに違う点は、乗船したら必ず毎日の「船内チップ」を支払わなくてはならないところです。例外として、船側の不手際があった時などはその日のチップ徴収がないこともありますが、基本的に船側の判断によるものです。船内チップはルームスチュアート(お部屋係)だけでなく、船内で働くすべてのスタッフに分配されるとされています。また日本船では徴収がありませんが、日本発着の外国船ではUSドルでの徴収があります。
【回避対策】
◽️チップ徴収のないクルーズもある:ごく稀に「全クルーズチップ徴収なし」というクルーズがあり実際に乗船したことがありますが、コロナ以降は人件費も上がりそのようなクルーズは見当たりませんが、今後発生する可能性もなくはないかもしれません。

船内持ち込み禁止の指定物がある

【持ち込み禁止物】

クルーズ船では船内へ持ち込みが禁止されている指定物があります。各クルーズ会社により『持ち込み禁止』の物の種類は若干が違いますが、共通しているのは「発熱するもの」「武器」「薬物」などがあります。特に船上火災を避けるために「ドライヤー」「ヘアアイロン」「延長コード」「アイロン」「キャンドル」などは禁止アイテム上位に位置します。また、クルーズする海域、寄港地などで「使えない」「着用できない」物や衣類があるのでクルーズ船に乗船の際には『クルーズガイド』をチェック必須です。うっかり持ち込んでクルーズ会社から『出禁』になる可能性もあるので注意が必要です。
【回避対策】
◽️持ち込み禁止項目を要チェック:クルーズ会社によって『持ち込み禁止アイテム』の項目を一般的なアナウンスなく増やすことがあるので、前回乗船時はOKでも今回はNGになってしまう物もあるので乗船前には必ず持ち込み禁止アイテムはチェック必須です。

クルーズ船に『持ち込みNGなアイテム』まとめ記事

天候によるクルーズの中止、変更

【天候】

台風、ハリケーン、強風などの影響を受けやすいため、クルーズ自体が中止、抜港、寄港地の変更が航行中にブリッジ(操舵室)で判断され変更が行われます。特に強風の影響を受けやすいので、沖留め予定の寄港地、風の影響で停泊が難しい港などは抜港しやすい。
【回避対策】
◽️台風、ハリケーン時期のクルーズ予約を避ける
・日本の台風シーズン 8〜9月(特に9月):秋〜冬の太平洋側クルーズで風の影響を受けることがある
・大西洋のハリケーンシーズン 6〜11月(特に8月中旬〜10月下旬)
【事例】
●関連:『台風の影響でロイヤル・カリビアンの客船の帰港が2日間遅れる』(cruisehive2025年10月)

●関連:『ブリリアント・レディ・クルーズ2つの熱帯低気圧により航路を完全に変更』(cruisehive2026年10月)

クルーズ船は特に強風になると変更になる可能性が高いと思います。変更にならないまでも風によって船の揺れを普段よりも感じやすくはなります。クルーズ船は安全第一で航行してくれますが、毎回の乗船時行われる避難訓練は真剣に参加しています。

地政学的リスク、政治的影響によるクルーズの中止、変更

【地政学的リスク、政治的影響】

紛争中であったり、国交が一時的に断交になったりするとその周辺でのクルーズ、寄港地の変更など出港直近でも変更、中止となる。
【回避対策】
◽️現実を受け止め、次回クルーズを心待ちにする
自分たちではどうしようもない事由でのクルーズ中止、変更はやむを得ません。予約済みのクルーズが上記の理由でキャンセルになった場合はオンボードクレジットがもらえる(はず)ので次回のクルーズを別の場所で楽しみましょう。
【事例】(※2026年10月現在)
◽️ペルシャ湾周辺のクルーズが別地域へ変更:アメリカ・イラン戦争(2026年2月〜)によりペルシャ湾周辺クルーズを予定していたクルーズラインが全て予定をキャンセルし、ヨーロッパ方面のクルーズに変更となった。
●関連:『ホルムズ海峡情勢が不安定なため、クルーズ会社はアラビア湾への運行再開を断念』(cruisehive)
◽️ロシアへの寄港中止:ロシアによるウクライナ侵攻(2022年2月〜)以降、日本発着でロシアに寄港する一般的なクルーズ・定期旅客航路は、ウクライナ侵攻後の制裁・安全保障上の理由から、事実上ほぼ全て運休・販売停止、または寄港地が変更となっている。
●関連:《コース変更》【ダイヤモンド・プリンセス】2023年ロシア寄港から韓国寄港へ(名鉄観光)

直前のクルーズ中止

【直前のキャンセル】

◾️「故障」「修理」「点検」「感染症拡大」などになった場合
◾️チャータークルーズになってしまった場合(主に海外発着)
◾️催行定員に達しなかった場合 など
【回避対策】
◽️故障、修理や点検が必要な場合:自分たちではどうしようもない事由でのクルーズ中止はやむを得ません。予約済みのクルーズが上記の理由でキャンセルになった場合、オンボードクレジットがもらえる(はず)、または次回のクルーズを優先的に振り替えてくれる(はず)、などの特典があると思うので気分を切り替えて次回楽しみましょう。旅行代金は全額返金になります。
◽️チャータークルーズになってしまった場合:予約済みのクルーズでも突然クルーズ船がまるごと「チャータークルーズ」になってしまい、先に予約していてもキャンセルを余儀なくされることが海外発着クルーズで時々みられます。この場合も次回以降クルーズに対して何か特典が付与されるはずですが、自分たちではどうにもできず残念すぎますね…。
【事例】
●関連:『MSCベリッシマ 船体トラブルで出航できず停泊4日』(朝日新聞2024年12月)

●関連:『
カーニバル・リバティ:チャータークルーズに変更されたため中止』(cruisehive2024年8月)
●関連:『ダイヤモンド・プリンセス:日本発着クルーズはチャータークルーズに変更の他中止』(cruisehive2023年7月)

「移動手段」と「宿泊施設」が一体化しているクルーズ旅行は、どちらかに不具合があった場合は「中止」になるのが陸上での旅行と異なるところです。「突然チャータークルーズになったので予約者全員キャンセル」という海外発着の外国船のニュースで見かけますし、管理者は一度だけコロナ禍明け前後のクルーズで「催行定員に満たず中止」という体験がありました。

チップ、有料サービスの値上げ

【チップ、サービス料金の値上げ】

◾️船内チップの値上げ
◾️ドリンクパッケージ、サービスパッケージの値上げ
◾️Wi-Fi料金の値上げ、内容変更 など
【回避対策】
◽️値上がりする前に予約する:大抵の場合、値上げは事前に告知され「○月○日までの予約までは旧料金」などの提示があります。
【事例】
●関連:『プリンセス・クルーズ:パッケージ料金を値上げし、WiFiプランも変更』 (cruisehive2026年9月)

コロナ以降、チップ、パッケージ料金、クルーズ旅行代金自体が値上げがクルーズライン各社で行われています。特にチップ料の値上げが年に複数回あるクルーズラインもあります。

『ひとりクルーズ』は2名分の旅行代金が必要

【ひとりクルーズは料金が倍】

クルーズ料金は「2名1室利用」ツインルームが基本となっており、一人で乗船することになると2名分、つまり倍の旅行代金(200%)を支払うことになります。現在、「おひとり様クルーズ」も推されており、ノルウェージャン・クルーズライン、ロイヤル・カリビアンなど一部のクルーズラインでは新造船、または既存の船を改修し「シングルキャビン」を増やしているところもありますが、まだまだ全体の客室数としては少くなく、シングルキャビンを設置していないクルーズ船の方が多いのが現状です。
【回避対策】
◽️シングルキャビン(一人用客室)を予約する:シングルキャビンの部屋を予約する。旅行料金は1.5倍(150%)で少し安くなるが2人部屋よりも客室は狭くなる。
◽️キャンペーンを狙う:極たまにツインルームを1人分料金で販売していることがある。いち早く情報を掴むにはクルーズ旅行会社のメルマガに登録しまめにチェックすると良い。
◽️直前の販売を狙う:直前にツインルームを1人分料金で販売していることがある。いち早く情報を掴むにはクルーズ旅行会社や旅行会社のメルマガに登録しまめにチェックすると良いが直前のため予約と同時にキャンセル料100%になることが多い。
【事例】
●関連:『一人向けクルーズ:個室キャビン、アクテビティ、ガイド』(cruisehive2025年7月)

●関連:ノルウェージャン・クルーズライン:一人ためのお客様向け客室数を増やす(cruisehive2023年10月)

●関連:一人旅クルーズ:一人用キャビンを備えたクルーズ船一覧(CruiseFever2026年10月)

陸上での一人旅ではない、クルーズ旅行ならではの「旅行代金が2倍」の件、ひとりクルーズでは依然ハードルが高いです。一人旅客のニーズに応えようとシングル客室数を増やしている動きがクルーズ業界にもっと広がるといいなと思います。管理者はこれまで4回一人でクルーズ船に乗船しましたが、正規で2名料金を支払ったのは1回だけで、その他はキャンペーンで1名分の料金で乗船しました。いずれもクルーズ旅行会社、クルーズニュースなどから情報を得ました。

クルーズ【ならではの】デメリット

クルーズ旅行「ならではの」デメリットとは?クルーズ旅行とは、移動手段と宿泊施設が一緒、そして海上のみを移動する旅行です。いずれかに事故、不具合があれば旅行自体が中止となりえますし、またその特異性から注目されニュースになりやすいです。クルーズならではの気をつけておきたいポイントはあります。

船内での感染症が注目される

【クルーズ船内の感染症】

クルーズ船内での『感染症』で強烈な記憶として残っているのはやはり『新型コロナウイルス(covid-19)でしょう。ダイヤモンド・プリンセスをはじめ、他地域を航行中のクルーズ船内でも集団感染の報告が上がりニュースになりました。そして、記憶として新しいところだと2026年5月に船内感染が確認された『ハンタウイルス感染症』があります。その他、クルーズ船で集団感染としてよくニュースになるのが『インフルエンザ』『ノロウイルス』などがあります。ノロウイルスに関しては、残念ながらこのところ海外発着のクルーズ船では通年確認されています。
※クルーズ船内の感染症が注目される理由※
◾️船内という限られた空間の中で何日も航海をしているため:陸上の旅行と違い、移動も宿泊も同じ人たちと何日も過ごすことになるために感染しやすく、感染者数が明確になる。
◾️感染者数を報告する義務がある:乗船者の2〜3%が感染した場合、アメリカでは米国疾病予防センター(CDC)に報告する義務があり、その状況が直ちに発表される。ホテルや公共施設などでの発生の場合は報告義務がないので目立ってしまう。
【回避対策】
◽️手洗い、消毒を心がける:手洗いは必須、消毒液の塗布も積極的に行う。
◽️マスクの持参:乗船するときに必ず持参する。
◽️常備薬、解熱剤などの持参:深刻な感染症の場合、下船ができず船内で過ごす時間も長くなる可能性があるので投薬治療している場合は普段飲んでいる薬は多めに持参したほうがいいです。
◽️旅行保険の加入:医療費がカバーできる旅行保険に加入する。
●関連:『どんなウイルスで、どのように感染するのか?新型コロナウイルスのそもそも論』(Yahoo!ニュース2020年4月)

「インフルエンザ」「新型コロナウイルス」「ノロウイルス」など船内以外でも感染するリスクはありますが、クルーズ船での感染時、主に海上または外国地にいる可能性が高いため、すぐに下船できないことが一番のデメリットになるかと思います。自分で予防できることはしっかり行い、自分が感染者となった場合は感染拡大させないことも重要です。またそれ以上に「過度に恐れない」「落ち着いて行動する」ことも安全にクルーズ旅行を終えるためには必要な心構えです。

船内の設備不備

【船内の設備不備】

クルーズ船内の設備、客室が故障、不具合で使用不可になる…外国船に多い「あるある」事例です。
◽️船内公共エリア、客室が突然の水浸し
◽️遊戯施設の故障 など
●関連:『ハーモニーOTSの廊下に蒸気が溢れ出し浸水』(cruisehive2026年9月)
●関連:『アンセムOTSでスプリンクラーの故障によりカジノに影響』(cruisehive2026年9月)
●関連:『ディズニー・トレジャー:主要アトラクションから水漏れ、一時中止』(cruisehive2026年5月)

※要注意※クルーズ船での事故、火災

最後に最も注意したい船での「事故」「火災」です。乗客一人一人がクルーズ船でのルールを守り「事故を起こさない」「火災を出さない」ことは必須事項です。事故には至らず安全でいられても、何気ない軽率な行動で2度とそのクルーズ会社の船に乗れない『出禁』になることもあるので注意が必要です。

【クルーズ船での事故、火災、事件など】

◾️クルーズ船からの転落:クルーズ船から転落してしまう事故例は本当に多く見られます。客室のバルコニー柵に座ったり、立ったりと落ちないまでも転落の危険があることを船会社で認識した場合は最悪『出禁』になってしまいます。
◾️クルーズ船内での火災:船内での火災は本当に危険です。出火し避難指示が出たら落ち着いてスタッフの誘導に従います。
【回避対策】
◽️避難訓練を真剣に受ける:クルーズ船で必ず行われる『避難訓練』。クルーズ会社によってビデオ視聴のみのもありますが、必ず九名ボートの位置は怠らずに確認すべきです。
●関連:『カーニバル・パノラマ:船外転落者の捜索を終了』(cruisehive2026年9月)
●関連:『洗濯室から火災発生、クルーズ船から乗客320人が避難』(cruisehive2026年9月)
●関連:『カーニバル・グローリー:乗客が子供への暴行容疑で逮捕時』(cruisehive2026年7月)
●関連:『スカーレット・レディ:船内で麻薬所持で乗客逮捕、下船後国外追放に』(cruisehive2026年7月)

クルーズ旅行【デメリット】まとめ

安全に、安心にクルーズ旅行を楽しむためにあえて『クルーズ旅行でのデメリット』を挙げてみました。デメリットを知ってよりクルーズ旅行を楽しむ、または初めてのクルーズ旅行に出かけることは逆に一つの安心材料になると思います。出くわしたハプニングもクルーズ旅行の思い出の一つとして、楽しむ気持ちも大事かなと思います。