【クルーズ船NG行為・出禁例】クルーズ船内&客室NG行為|クルーズ会社から出禁まさかの6例

クルーズ会社がクルーズ乗客を生涯出禁にした6例

クルーズ船内で起こしたNG行為により、2度とそのクルーズラインのクルーズ船に乗れなくなってしまった出禁6例です。【2024.4.26海外クルーズ専門サイトCruiseFever 記事まとめ】

クルーズ船から海へダイブ

バハマに停泊中だったシンフォニー・オブ・ザ・シーズから27歳の男性乗客が海に飛び込んだ。11デッキから飛び降りる動画を自身のSNSに投稿し、インターネットでは一時的に話題になった。この行為によりロイヤル・カリビアン・クルーズから永久追放となり、また法的影響を受ける可能性もあった。

バルコニーで釣り

客室バルコニーから釣り糸を垂らし、実際に魚を捕まえることに成功した乗客カップル。その様子を動画をSNSにアップして話題となった。その後すぐに動画は削除されたが、動画は拡散されており、カーニバル・クルーズ・ラインではこの乗客を特定し永久追放となった。

CBD*グミの持ち込み

カーニバル・ホライズンに乗船する予定だった女性の乗客は、乗船前の保安検査でバックパックの中にCBDグミを発見したため、カーニバル・クルーズ・ラインから永久追放となった。睡眠補助としてこのグミを所持していた女性は、オンラインで合法的に購入したという。主要なクルーズ会社はCBDを禁止しており、規制物質に関しては連邦法に従っていると述べており、この女性が持っていたグミはTHC*が0.1%未満含まれていた。
*CBD=「cannabidiol(カンナビジオール)」の略。大麻に含まれる物質「カンナビノイド」のひとつ。
*THC=テトラヒドロカンナビノール /カンナビノイドの一種。
【参考】厚生労働省 地方厚生局 麻薬取締部 CBD(カンナビジオール)を含有する製品について

船内での口論

クルーズ船内での喧嘩は罰金を課せられることが多いが、たとえ自分が事件を起こしていなくてもクルーズ船から永久追放になる可能性がある。カーニバルクルーズ船内で酔った乗客2人のうちの一人が他の乗客を突き飛ばし暴行、口論に発展し警備員が介入して騒ぎを収めた。翌日、乗組員により突き飛ばされた乗客に過失がないことを確認したが、カーニバル・クルーズから永久追放隣さらに500ドルの罰金が課せられてしまった。

手すりに座った、乗り越えた

ロイヤル・カリビアンのアリュール・オブ・ザ・シーズに乗船していた女性は、青い水着を着て手すりを乗り越えて自撮りしようとしていた。その様子を他の乗客が見て乗組員に通報し、ロイヤル・カリビアンのクルーズ船から永久追放となった。クルーズ会社では「外部または内部の手すりやその他の防護柵の上、上または超えて、座ったり、立ったり、横になったり、登ったりすること、または乗客の安全のために設計された船の設備、システムを改ざんすることは許可されていない」としている。

クルーズ設備の損傷

数年前にカーニバル船内のエレベーター内で乗客グループがドアやケーブルを損傷した結果、エレベーターは止まりこの乗客グループを救出するのに40数分を要した。救出の間にその中の一人が気を失ったと報告されている。この件によりこのグループ全員に永久追放が言い渡された。

クルーズ船内客室でのNG行為

クルーズ船に持ち込み不可であるものや、持ち込みはOKだけれど使い方に注意しなければならないものがあります。実際に持ち込まれた例でクルーズ会社がNGを出した例があります。

ロイヤルカリビアン:設置以外のトイレットペーパーを流すのは禁止


(Photo:ROYAL CARIBBEAN blog)
クルーズ船のトイレットペーパーは半枚のティッシュペーパーのように薄く乗客に不快感を与えるであろう薄さとなっている。このトイレットペーパーの薄さは金銭的節約だけではなく、意図されたものだということをご存知だろうか?ロイヤル・カリビアン以外のクルーズ会社でも導入されている「チクチクする薄いティッシュ(のような)を使用しているのは、貯蔵タンク内で簡単に素早く分解できるように特別に作られており、厄介な詰まりを防いでいる。海洋の下水道システムは複雑なので、家庭で使い慣れている厚くて豪華なトイレットペーパーを処理することはできない。クルーズ船は非常に密閉されているため、下水管はより小さく詰まりやすくなっており、1部屋のトイレが詰まってしまうと他の部屋も詰まりを起こしてしまう可能性があるので、船舶用トイレットペーパー以外のものは流すことはNGです。(引用:ROYAL CARIBBEAN blog)

カーニバル:ポータブル洗濯機の持ち込みNG?


(Photo:cruisehive)
【2024.4.22海外クルーズ専門サイトcruisehive 記事まとめ】カーニバル・クルーズ・ラインのカーニバル・ヴァラーの乗客は、チェックイン時の保安検査でポータブル洗濯機が見つかった目、セキュリティチェックエリアに呼び出された。このポータブル洗濯機は、標準的なキッチンの蛇口に接続し、コンセントに差し込むと簡易洗濯機として利用が可能な品物で、軽量であることが多くAmazonやウォルマートでも販売されており、動作には110Vが必要であるが、これは北米のクルーズ船の標準である。持ち主の乗客は、セキュリティチェックでの船側の対応に不満だったことから、同クルーズラインのアンバサダー氏宛に手紙を送ったことから今回の件が明らかになった。手紙を受け取ったアンバサダー氏は乗組員の対応を詫び、船内の安全のためであることに理解を求めた。通常、クルーズ会社には戦場での禁止品目の特定リストを管理しており、カーニバルの公式webサイトで入手できるリストには『アイロン、蒸し器から特定のスポート用品、携帯洗濯機などの電化製品』に至るまで、さまざまなアイテムが含まれている。禁止になっている理由は、熱を発生するもの、高ワット数を使用するものは、閉鎖されたクルーズ船の環境では重大な火災の危険を引き起こす可能性があるからとしている。

カーニバル:クルーズ客室天井にマグネット使用は不可

クルーズ船の客室内で正しいマグネットの使用方法があります。天井にマグネットを使用して物を吊り下げる行為はNGであるとカーニバル・クルーズ・ラインが明確に述べています。

(Photo:CruiseFever )
【2024.4.16海外クルーズ専門サイトCruiseFever ,cruisehive 記事まとめ】カーニバル・クルーズに乗船した乗客がSNSに客室内の上写真を投稿した。写真には2つのファンとそのケーブルを天井から吊るしている様が写っている。この投稿に対し、同クルーズラインのブランドアンバサダー担当氏が「さまざまな人々からこの件に関する複数の投稿がありましたが、私たちがこのような行為を許可していないことを確認したいと思います」とコメントを発表した。クルーズ船室の壁や天井は通常金属でできており、また多くの人がそのことを知っているため、乗船の際に帽子、コート、チケットなど室内に掛けておけるマグネットクリップなどを持ち込み活用している。
カーニバルクルーズでは客室内での特定のエリアでの磁石の使用について「明らかな安全上の理由から、吊り下げたり、テープで留めたり、磁気を帯びたり、天井に結びつけたりすることは許可されません。」としている。クルーズ船の乗客の中には部屋の区切りとしてカーテンをかけたり、衣類を干したりするためにマグネットを使用する人がいるが、カーニバル・クルーズの新しいポリシーではこれは許可されないことになる。但し、以下の使用は許可されている。

許可されている天井マグネット使用

◾️カーニバル・クルーズ
睡眠時無呼吸症候群の人にとって医療必需品である持続気道陽圧(CPAP)装置を船内に持ち込む乗客は、磁石を利用してCPAPコードが天井を横切って配置することのみが許可されている

カーニバルが天井吊る下げを禁止している理由


(Photo:cruisehive )
今回の投稿以前、2023年7月に天井から簡易的なプロジェクターを取り付けた写真が投稿されたことがあった。その際もカーニバル・クルーズのブランドアンバサダー担当氏は客室天井の吊る下げを禁止している理由を「船が動き、乗客や客室乗務員の頭の上に何かが落ち、それに加えて防火上の問題もある」と明確に述べている。クルーズ船の客室の金属製の天井は、物を吊るすための磁気フックを取り付けるのに便利な場所のように思えるかもしれないが、天井はそのような重量を支えるように設計はされておらず、1〜2ポンド(約450〜900グラム)でも、極端な状況では天井パネルが倒壊したりする可能性がある。また他にも以下の理由が考えられる。

天井から物を吊り下げる危険性

・頭上への落下
・スプリンクラーや煙感知器への干渉
・冷暖房の吹き出し口、照明器具、スピーカー他機器が損傷する可能性

また、乗務員が客室に装飾品を吊るす場合、安全のガイドラインに沿い、アイテムを吊るす場所と方法を正確に知っており危険にさらされることはないが、乗客が安全を逸脱する装飾、不適切に取り付けれれていた場合はその物品を撤去、没収という措置が取られる可能性があり、また乗客は罰金やクルーズ会社からの非難を受ける危険もある。

船内客室でのマグネットフックの利用まとめ

引用した記事ではカーニバル・クルーズラインの事例として取り上げており、他のクルーズラインでも「天井から物を吊るさげる」行為が禁止されているかどうかはわかりません。しかし、カーニバル・クルーズの禁止理由は、他のクルーズ船でも同様に当てはまる理由でもあることから乗客や乗務員の安全を考慮し許可されている以外での天井からの吊り下げは避けるべきです。落下の可能性として船の揺れもありますが、バルコニー客室の場合、窓を開けた時に強風が入り込み落下する可能性は非常に高いです。マグネットフックは客室の壁またはドアのみで使用することが無難です。

乗客がクルーズ乗務員を困らせる9つの原因

【2024.4.15/CruiseFeverの記事を引用】クルーズ乗客が意図ぜず乗務員をトラブルに巻き込んでしまうかもしれないという原因の一例をピックアップしています。

クルーズ乗務員との距離感

◾️受け取れない贈り物をする
自作のケーキ、クッキーなど食中毒を引き起こす可能性のあるものを乗務員の健康と安全のために贈ることはできません。(実際にあった事例)乗組員に贈り物をしたい場合には現金のチップが最適です。
◾️乗務員の時間を独占

乗務員の方と仲良くなり、話しかけたり、質問することはOKですが、その時間の長さに気をつける。長時間のおしゃべりは彼らの仕事の時間を奪うことになります。彼らが仕事中は誠意を持って短い会話を楽しみましょう。
◾️給与を尋ねる
超個人的な質問で失礼に当たると思われますが、この質問を受ける乗務員の方は多いそうです。親しくなっても礼儀は忘れないようにしたいですね。
◾️フレンドリー過ぎる
乗務員といちゃいちゃすることは非常に嫌われます。それが冗談だったとしてもそれで済まされない可能性があります。乗務員は乗客に対していかなる種類のロマンチックな行動も禁止されています。船内の従業員が乗客との交際が発覚した場合、懲戒処分を受けるか場合によっては失職する可能性があります。
◾️乗務員との写真撮影
乗務員の写真を撮る前に必ず本人に要確認。仕事中の写真をSNSへ投稿されることを誰もが望んでいるわけではありません。オンラインへ投稿する際には必ず確認を取ることを忘れずに。

うっかり?やってしまいがちな行為

◾️遅刻する
クルーズ船は寄港地毎に寄港地料を支払っています。乗客が遅刻した乗客を待つ場合状況により追加の違約金が発生する可能性があります。
◾️特別なサービスを公開しない
乗客のリクエストに応じたり、問題を解決してくれた場合などのサービスをSNSなどで公開してしまうと、それが閲覧者は「通常サービス」と取られてしまいます。感謝の気持ちを伝えたい場合はクルーズ後のアンケートに記入しましょう。
◾️乗務員の仕事を代わりに行う
食事の後にいつもの癖でテーブルの食器を重ねて片付けてしまう行為は、ウェイター、ウェイトレスの仕事の一部を奪ってしまうことになります。彼らの上司はクルーズ客が彼らのために仕事をしてくれたという事実を軽蔑する可能性があります。
◾️クルーズ後のアンケートで発散する
船上で問題が発生した場合は、その後のアンケートに記入するのではなくすぐにスタッフに相談するのが最善です。実際、客室乗務員はクルーズ後のアンケートで指摘されるよりも問題を提起してもらいたいと考えています。アンケート結果は良くも悪くも影響を及ぼし、彼らの昇進や誰かをトラブルに巻き込む可能性があります。

【個人的感想】食器を客が勝手に重ねる行為は、クルーズ船のみならず日本の飲食店であっても困る行為であると知ってからやらないように気をつけていますが、下げてもらいたい食器がいつまで目の前にあると重ねたくなってしまう私です。クルーズ乗務員さんが困ってしまう行為はどれも「自分がクルーだったら」と置き換えるとどれも納得がいきますね。
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