【ロイヤルカリビアン&NCLコラボ安全基準の作成】各クルーズ会社発表アフターコロナ『感染症への安全対策』情報|新型コロナウイルス(covid-19)

各クルーズライン発表の感染症対策・情報のまとめ


(photo by HURTIGRUTEN HP)
各クルーズ会社がクルーズ再開に向けて新型コロナウイルス(covid-19)・感染症への健康と安全に対する感染予防対策を発表し始めています。これから始まるアフターコロナの「新しいクルーズ旅行」はこう変わります。各クルーズ会社の発表、政府などの情報のまとめです。(随時更新予定)

 

ロイヤルカリビアン&NCLコラボ安全基準(7/6発表)

ロイヤルカリビアンとノルェージャンクルーズライン(NCL)は協力し、全てのクルーズ船に健康と安全の基準を導入した。
両社は、クルーズラインの推奨事項を共同で開発し、新型コロナウイルスに対する公衆衛生の対応や安全性の向上、そして安全なクルーズ再開の準備を目的とする
「Health Sail Panel」と呼ばれる新しい専門家によるグループを編成した。
専門家グループはすでにクルーズに影響を与えている状況に対処するため注力し、発表は8月末を予定している。
他のクルーズラインも同じ措置を選択で切るよう、詳細は自由に利用が可能になるとのこと。

NCLの社長兼CEOであるフランク・デルリオは
「私たちはクルーズビジネスにおいて毎日競争していますが、健康と安全の基準で競争することは決してありません。クルーズ業界には常に新しい健康基準がありましたが、新型コロナウイルスにより基準をさらに引き上げる機会となればと思います。」と述べている。

(出典:CRUISE HIVE 2020.7.6)

フッティルーティン感染予防対策(6/16発表)

ノルウェーをはじめ、南極、北極地域へのクルーズを行なっているフッティルーテンは同社の「フィンマルケン」「リカルドウィット」「トロルフィヨルド」「ミッドナットソル」の4隻が6月16日から運航を再開した。
2020年夏季クルーズは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、乗客定員に対し50%いないの受け入れを制限し、ノルウェー公衆保健所のガイドラインによりコロナ対策を実施すると発表した。
【健康アンケート】
乗客乗員の自己申告形式の健康アンケートを乗船前に実施。
【清掃・消毒】
一日数度の清掃、消毒作業を実施。
【レストラン】
ビュッフェ形式のサービスはしない。各個人ごとのテーブルシーティングの実施。
【ソーシャルディスタンス】
ソーシャルディスタンスを保つため、船内では印をつけ一定の距離を保つ。
【非接触支払い】
現金の手渡しを制限。乗船前にクレジットカードによるクルーズアカウントを作成する。
【手洗いの徹底】
乗船口、レストラン、公共エリアなどアルコール消毒、使い捨て除菌シートを用意する。
【スタッフの教育】
全乗組員はWHO公式COVID-19対策講習を受講。

※ノルウェー公衆保健省ではマスクの装着を特に推奨しておらず、着用は各自の判断となる。

ヴァージンボヤージュ新健康対策(6月中旬発表)


(Photo by Cruise Fever)
この秋にデビューを控えている大人専用の新しいクルーズラインVirgin Voyagesは乗客乗員を安全を保つための健康対策を発表しました。
ヴァージンボヤージュはCDCらと協力し、出航前から下船まで誰もが安全に過ごせるよう新しい医療慣行とガイドラインの策定した。
【健康に関する検査など】
乗船前の健康チェック、スクリーニングを実施し、ターミナルと船内の温度を監視しクルーズ船内の全ての温度をチェックする。
【衛生関連】
全ての公共スペースでディスペンサーを無菌化、タッチレス蛇口、衛生標識の増加、Eco Labの医療グレードのEPA登録消毒剤の活用。
【空調設備】
新鮮な空気を継続的に取り入れるHVACシステム、99.9%のウイルス除去するAtmosair Solutionsの最新テクノロジーを導入。
【ソーシャルディスタンス】
初期の航海期間中は全体的な船の容量を削減し、スペースを十分にとりソーシャルディスタンスを確保する。
【レストラン】
ビュッフェはなし。注文してから料理を作る個別レストランのみ。
【乗組員】
・乗組員の定期的な検温チェックを実施し、新型コロナウイルス固有の清掃、汚染リスクが高い領域での手袋の着用と頻繁な手洗いの慣行を実施する。
・COVID-19対策講習の受講。
【下船後】
船員と乗組員が体調不良となった場合、ヴァージンに通知できるよう航海後の通知プロセスを設定し、濃厚接触した可能性がある人に連絡し必要なフォローアップやケアを手配する。

飛鳥II(郵船クルーズ)感染予防対策(6/10発表)


【検温の実施】
対象者:乗船客,訪船者
◉「飛鳥II感染症に関する質問票」の提出
◉「検温」を含むヘルススクリーニングの実施
体温が37.5度以上の発熱症状がある乗船客は、家族、同行者も含め乗船不可。
【ソーシャルディスタンシング】
◉船内のソーシャルディスタンシングを保つため、乗船できる乗船客の人数制限を行う運航する。(当面の間)
【船内換気システム】
◉入念な消毒の実施
◉船内の換気システムは外気の取り込みと同時に同量の空気を船外に排気しており、船内(客室・バブリックエリア)の空気は約10分で入れ替わっている。
【清掃消毒の強化】
船内の定期的な消毒清掃を含む衛生管理の強化
舷門、化粧室内に消毒液を設置
◉ショップ,フィットネスセンター,グランドスパをはじめとした一部の船内施設では入場制限、利用方法の変更がある場合がある。
【食事提供の工夫】
◉ソーシャルディスタンスを考慮し、提供方法を工夫する予定
◉入店時間,座席指定がある場合がある
ビュッフェ はスタッフによる提供の予定
【ダンスタイム開催中止】
◉ソーシャルディスタンスに配慮し、プロダクションショーを含む公演,各種アクティビティを運営予定
ダンスタイム,一部のプログラムの当面開催中止
◉客室内でビデオオンデマンドのコンテンツが無料鑑賞可能
【乗車人数の制限】
◉認証を受けた感染症対策ガイドラインに基づき寄港地観光ツアーなどを実施
シャトルバス,寄港地観光ツアーでのバス乗車人数を制限して運行
◉上陸・帰船時に乗下船口付近でサーモグラフィーチェックを実施
【スタッフのマスク着用】
乗組員は1日2度の検温を実施
◉マスク着用サービスの実施
◉手指のアルコール消毒の実施の徹底
◉衛生手袋を着用しての対応
乗客との握手などの交流を控える
【体調不良時の申し出】
◉体調不良時はすぐにスタッフに相談
新型コロナウイルス感染症に類する症状が確認された場合、途中で下船する場合がある
◉船内で新型コロナウイル感染症の乗船客が確認された場合、感染症対策ガイドラインに沿い安全確保に努める

【参考】郵船クルーズ【重要なお知らせ】飛鳥クルーズ新型コロナウイルス感染対策について

ノルウェージャンクルーズライン感染予防対策(6/1発表)

【ソーシャルディスタンシング】
◉ソーシャルディスタンスを保つため、乗客定員の削減、クルーズ中船内の公共エリアの利用人数を削減
【船内換気システム】
医療グレードのエアフィルターH13 HEPA(空気中の病原菌99.95%除去)を設置
【乗船前スクリーニング】
◉全乗客は乗船前に健康診断の受診,症状があるとみなされた場合追加のスクリーニングを受ける
◉全乗組員は乗船前に広範なスクリーングを受け、クルーズ中も健康を管理
【清掃・消毒の強化】
◉全ルーズ船はCDCの船舶衛生プログラムと提携して開発されたプロトコルに従い、全てのクルーズ前に完全に洗浄・消毒を実施
【医療体制】
◉船内の医療センターには、最新の検査キットと医療用品を用意
◉医療チームの増員
◉必要に応じ船内には専用の隔離設備を設置

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