【ハンタウイルス】クルーズ(MVホンディウス)船内で集団感染まとめ|ハンタウイルスはどんな感染症か

クルーズ船「ハンタウイルス感染症」報道時系列

クルーズ船 MVホンディウス(オランダ船籍)の乗客が「ハンタウイルス感染症」に感染しWHOが2026年5月3日にその事実を確認、発表しました。感染が確認された以降の報道を時系列(記事上が最新)にまとめており、随時更新しています。

WHO:ハンタウイルス 症状現れた直後に最も高い感染力

【2026.5.12】WHOはハンタウイルスについて「症状が現れた直後の感染力が最も高い」とし、接触者の隔離の必要性を強調した。また「隔離を推奨するのは症状が出た直後の最初の段階ですでに感染力を持つため」とし「初期症状を認識するのが難しい場合がある」ことにも言及した。(引用:JIJI.COM)

MVホンディウス:乗客全員の下船終了、オランダへ移動

【2026.5.12】スペイン保健省は11日、MVホンディウスから乗客全員と乗員の一部を下船させる任務を完了、同船はオランダのロッテルダムに向けて出航したと発表した。運航会社によると現在、27人の乗組員、医療専門家が乗船しており、導線はロッテルダムに到着後、消毒作業を受ける予定としている。(引用:TBS NEWS DIG)

◾️船内感染者数(5月11日時点):感染確認9人(うち死亡3人)

スペイン保健省:下船のスペイン人1人の感染を確認

【2026.5.12】MVホンディウスから下船したスペイン人1人が陽性反応を示したことを発表した。現在マドリードの病院で隔離されており、症状はなく容態は良好だという。(引用:ロイター中東)

WHO:ハンタウイルス感染者7人発表

【2026.5.12】WHOは11日、クルーズ船内のハンタウイルス感染者が新たに1人の感染が確認され感染者は計7人になったことを明らかにした。(引用:KYODO)

◾️船内感染者数(5月11日時点):感染確認7人(うち死亡3人)

高市総理:ハンタウイルスに関するコメントをXで発表

【2026.5.11】高市早苗総理は11日、ハンタウイルスに関するコメントを『X』にて発表した。

フランス保健省:下船のフランス人1の感染を確認、容体悪化

【2026.5.11】MVホンディウスから下船したフランス人乗客1人が陽性となり容体が悪化していることを明らかにした。同船に乗船していた他のフランス人乗客4人は陰性だったが再検査を受けると述べた。(引用:ロイター中東)

アメリカ厚生省:下船のアメリカ人2人の感染を確認

【2026.5.11】MVホンディウスから下船、帰国途中の米国人17人のうち1人がハンタウイルス アンデス株の弱陽性反応を示した。別の1人に軽度の症状が出ていると発表。(引用:ロイター中東)

MVホンティウス:乗客下船開始

【2026.5.11】スペイン・カナリア諸島に到着したMVホンティウスの乗客は順次下船し帰途についている。空港では各国のチャーター機が国ごとに乗客を乗せて順番に離陸している。同船に乗船していた日本人乗客はイギリスの飛行機に搭乗。WHOは乗客・乗員約150人について最大42日間の健康監視を求めており、日本乗客もイギリスで検査を受ける見通し。(引用:テレ朝NEWS)

WHO:全乗船者が「高リスク接触者」42日間の監視が必要

【2026.5.10】クルーズ船「MVホンディウス」は、スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島に10日寄港、乗客と乗員が下船。WHOは「下船するすべての乗客と乗員に対し、42日間の積極的な監視と追跡が推奨される」と述べた。(引用:JIJI.COM)

WHO:ハンタウイルス感染者新たに1人確認

【2026.5.9】WHOは新たに1人の感染が確認され、感染者は計6人になったことを明らかにした。(引用:FNNプライムオンライン)

◾️船内感染者数(5月8日時点):感染確認6人(うち死亡3人)

WHO:潜伏期間は最大6週間「感染増える可能性」

【2026.5.8】WHOはハンタウイルスの潜伏期間は最大6週間にわたるとし、「感染者は増える可能性がある」と指摘した。(引用:読売新聞オンライン)

チリ政府:ハンタウイルスの国内感染を否定

【2026.5.8】船内での発症者は2025年11月〜2026年4月にかけてアルゼンチン、チリを訪れており、確認された「アンデス型」ウイルスは両国のみで感染例が報告されている。地理保険証は、発症者と訪問時期とウイルスの潜伏期間が重ならないとし「チリで感染したということはないと考えている」と強調した。(引用:KUODO)

WHO:「公衆衛生上の脅威低い」

【2026.5.8】WHOは、今後ハンタウイルスの感染者がさらに増える可能性があると嫌韓を示す一方で、今回の状況は新型コロナウイルスと異なると強調し、公衆衛生上の脅威は低いとの認識を示した。(引用:FNNプライムオンライン)

◾️船内感染者数(発表5月7日時点):感染確認5人(うち死亡3人)

MVホンディウス:乗客150人をカナリア諸島で下船予定

【2026.5.7】スペイン保健相は「医学的な理由で不可能な場合を除き、すべての外国人乗客は送還される」とし欧州委員会指導の下、WHOが支援する手順に従って対応すると説明した。(引用:Bloomberg)

WHO:ハンタウイルス感染疑いの3人を病院へ移送

【2026.5.6】ハンタウイルスへの感染の疑いがある3人を船から搬出、オランダの病院へ治療を受けるために移送(引用:テレ朝NEWS)

南アフリカ ハンタウイルスのアンデス株を検出と発表

【2026.5.6】南アフリカは人から人へ感染する事例が過去になったハンタウイルスのアンデス株を検出したと発表した(引用:ロイター)

スイス政府 同国で男性1人の感染を確認

【2026.5.6】スイス政府は男性1人の感染が確認され病院で治療中と発表。この男性はクルーズ船に乗った後帰国していた。(引用:KYODO)

◾️船内感染者数(5月5日時点):感染確認3人(うち死亡3人)、感染疑い5人

スペイン保健省:カナリア諸島で感染疑いクルーズ船受け入れへ

【2026.5.6】スペイン保健省は5日、MVホンディウスをカナリア諸島で受け入れると発表。到着後に医療チームが乗客と乗員に対し適切な検査と治療を行なったうえで各国への帰国手続きを進める予定。(引用:TBS NEWS DIG)

「ハンタウイルス」集団感染の疑い船に日本人乗客1人

【2026.5.5】ハンタウイルスの集団感染疑いのクルーズ船の乗客の中に日本人1人がいることが確認された。ハンタウイルスは人から人への感染は稀だが治療法やワウクチンがない。WHOは感染が船外に拡大するリスクが低い」と指摘、パニックになったり渡航制限を課す必要はないと冷静な対応を求めた。(引用:JIJI.COM)

MVホンディウス:アフリカ大陸西カボベルデ沖合で足止め

【2026.5.5】MVホンディスはアフリカ大国西の島国カボベルデの沖合で足止めされており、南アフリカで病院に搬送され集中治療を受けている英国人乗客からハンタウイルスの変異株が検出された。現地の保健局は同船に乗り込み検査、病気の乗客の下船は許可していない。(引用:Bloomberg)

◾️船内感染者数(5月4日時点):死亡3人、感染確認2人、感染疑い5人

WHO:「クルーズ船でハンタウイルス感染疑い」発表

【2026.5.4】WHO(世界保健機関)は3日太平洋を航行中のクルーズ船(MVホンデウス)でハンタウイルス感染症の患者、疑い例を確認発表した。(3日時点)(引用:FNNプライムオンライン)

◾️船内感染者数(発表5月3日時点):死亡3人、感染確認1人、感染疑い5人

MVホンディウス:ドイツ人女性【死亡】

【2026.5.2】ドイツ人女性船上で死亡

MVホンディウス:ドイツ人女性【発症】

【2026.4.28】ドイツ人女性が発熱、倦怠感の症状

MVホンディウス:オランダ人女性【死亡】

【2026.4.26】同妻オランダ人女性(69歳)が救急搬送後死亡

MVホンディウス:オランダ人女性【帰国・容体急変】

【2026.4.25】同妻オランダ人女性(69歳)が帰国時に容体急変

MVホンディウス:オランダ人女性【発症・下船】

【2026.4.24】死亡したオランダ人男性(70歳)の妻、オランダ人女性(69歳)が胃に症状を訴えヨハネスブルグにて下船

MVホンディウス:オランダ人男性【死亡】

【2026.4.11】乗客のオランダ人男性(70歳)船上で死亡

MVホンディウス:オランダ人男性【発症】

【2026.4.6】乗客のオランダ人男性(70歳)が発熱、頭痛、下痢の症状を訴え呼吸困難

MVホンディウス:アルゼンチンを出発

【2026.4.1】MVホンディウスがアルゼンチン・ウシュアイアを出港

MVホンディウス号とは


(画像引用OCEANWIDE EXPEDITIONS:M/V Hondius)

ホンディウス号は、世界で初めて登録された極地クラス6の船舶であり、耐氷クルーズ船に関するロイド船級協会の最新かつ最高水準の基準を満たしています。国際海事機関(IMO)が採択した極地コードの要件を上回るホンディウス号は、極地において最も柔軟で先進的かつ革新的な観光船であり、北極と南極との直接的な触れ合いを最大限に提供する探検航海に最適化されています。(引用:OCEANWIDE EXPEDITIONS:M/V Hondius)

野生動物の観察、海氷、大自然を間近で感じられる北極海を中心としたクルーズを行っているMVホンディウス。乗船経験のある乗客は「素晴らしい体験」「一生に一度の体験」などほとんどが多数の感動レビューでしたが「高齢者や移動に困難のある人への配慮がなかった」という書き込みもありました。

MVホンディウス:シップデータ

◽️船名:MVホンディウス(M/V Hondius)
◽️運航会社:オーシャンワイド・エクスペディションズ
◽️就航:2019年
◽️船籍:オランダ
◽️建造場所:クロアチア・ブロドスプリット建造所
◽️乗客定員数:170名
◽️クルー:乗組員57名、ガイド13名、医師1名
◽️総トン数:6,603トン
◽️全長:107.6m
◽️全幅:17.6m
◽️スピード:15ノット
◽️MVホンディウス デッキプラン

(引用:wikipedeia: MV  Hondius)

ハンタウイルス感染症とは

ハンタウイルスはネズミなどのげっ歯類の一部が持ち「噛まれる」「排泄物に触れる」「排泄物を含んだ埃を吸い込む」などによりウイルスで感染すると『腎症候性出血熱』『ハンタウイルス肺症候群』という2つの疾患を引き起こすとされています。

◽️ハンタウイルス世界の発症例(年間)
【全世界】1〜10万件(大半がアジアとヨーロッパ)
【南米大陸】アルゼンチン、ブラジル、チリ、ボリビア:150〜300件
【アメリカ】15〜50件
◽️ハンタウイルスによる死亡率
・アジアとヨーロッパ:約1〜15%
・南米北米大陸:約50%

腎症候性出血熱

◾️流行地域:極東アジア、北欧、東欧などユーラシア大陸全域
◾️日本発症例:1960年〜1970年発症報告あり、その後なし
◾️感染原因
・ウイルスを持ったげっ歯類の糞や尿が粘膜や傷口に直接触れる
・排泄物を含んだ埃を吸い込む
・げっ歯類に直接噛まれる など
◾️ヒトからヒトへの感染例:報告なし
◾️潜伏期間と症状
・潜伏期間:10〜20日
・症状:突然の発熱、頭痛、悪寒、脱力、めまい、背部痛、腹痛、嘔吐、顔面の発赤、目の充血、発疹などの出血症状
[軽度]上気道炎症状、発熱、検査でわかる尿異常で回復
[重度]3〜15%が死亡。発熱、低血圧、尿減少、尿増加など強い腎機能障害を伴う
◾️治療
・ショック状態や急性腎機能障害を起こしうることを考慮しながら治療
・抗ウイルス薬のリバビリンが有効という報告もあり
◾️予防
・日本に予防接種なし
・げっ歯類との接触がない環境を整備
・糞や尿で汚染された場合、掃除機やほうきなどは使わず、漂白剤で汚染部分を十分に湿らせてペーパーで拭き取り、ゴミ袋に入れて廃棄する
(引用:厚生労働省検疫所 FORTH)

ハンタウイルス肺症候群

◾️感染確認:1993年米国南西部にて初感染確認
◾️日本発症例:発症報告なし
◾️発症国:米国、カナダ、アルゼンチン、チリ、パラグアイ、ブラジル、ウルグアイ、ボリビア、パナマ
◾️致死率:約40%
◾️感染原因シカマウス、コトンラット、コメネズミなどのげっ歯類などのウイルスを持ったげっ歯類の糞尿が混ざった埃などを吸い込む
◾️潜伏期間と症状
・潜伏期間:1〜5週間日
・症状:突然の発熱、頭痛、悪寒(1〜4日間)、その後呼吸困難、酸素欠乏状態が急速に出現、呼吸数や心拍数が増加する。短い呼吸、めまい、背部痛、腹痛、発汗、咳、鼻水、咽頭痛など
◾️治療
・早期の集中治療、人工呼吸が必要
・血中酸素飽和度、水分バランス、血圧を注意深く観察する必要がある
◾️予防
・げっ歯類との接触がない環境を整備
・糞や尿で汚染された場合、掃除機やほうきなどは使わず、漂白剤で汚染部分を十分に湿らせてペーパーで拭き取り、ゴミ袋に入れて廃棄
(引用:厚生労働省検疫所 FORTH,NATIONAL GEOGRAPHIC)

ハンタウイルス アンデス株とは

今回MVホンディウスの船内で集団感染した原因である「ハンタウイルス」はアンデス株であることが確認されています。アンデス株は例外的に「ヒトからヒトへ」感染します。

ハンタウイルス:アンデス株の特徴

・主に南米(アルゼンチンやチリ)のげっ歯類が媒介するハンタウイルスの一種
・感染後重症化するリスクあり
・ヒトからヒトへの直接感染の過去の事例あり
・潜伏期間が長いので健康観察42〜45日推奨
・重症化すると『ハンタウイルス肺症候群」を引き起こす

・死亡率:高い

なぜこの株だけがヒトからヒトへの感染を引き起こし、ほかの株にはそれができないのか、理由は解明されていない。ヒトの唾液に含まれる抗ウイルス成分は、ハンタウイルスを拡散前に中和するようだが、ある研究では、アンデスウイルスだけが特異的な耐性を持つ可能性が示唆されている。(NATIONAL GEOGRAPHIC)

ハンタウイルス アンデス株【過去】感染例

【2018年アルゼンチン】

◽️発症日時:2018年11月3日〜
◽️発症場所:アルゼンチン南部 エプイェン村、100人が集う誕生日パーティー
◽️最初の発症者:68歳男性が発熱
◽️症状:肺炎、重度の呼吸困難
◽️感染者数:34人
◽️死亡者数:11人
◽️発症状況
・11月3日のパーティーで感染した5人が発症したのは2〜3週間後
・トイレに行く途中ですれ違った人も感染
・パーティー会場にいた1時間30分の間に男性5人が感染、うち2人は同じテーブルで約30cm離れており、別の2人は約1.2m離れた隣のテーブルに座っていた
・2番目の感染者(61歳男性)は発症してから16日後に死亡するまで6人に感染させた
・発熱した状態で通夜に参列した男性の妻からさらに10人が感染、通夜の17〜40日後に発症した。(引用:CNN.co.jp,NATIONAL GEOGRAPHIC)

【2025年:アメリカ】

2025年に死亡した米俳優ジーン・ハックマンさんの妻は検死の結果、死因はウイルス感染だった(引用:CNN.co.jp,

上記の他ハンタウイルスに関する詳細が分かり次第順次【更新】していきます

Pocket