【news】日本のクルーズ人口が初の30万人超え・国土交通省調査結果

2017年前年よりクルーズ人口が27%増加

6月12日、国土交通省が昨年2017年日本におけるクルーズ等の動向調査を発表しました。クルーズ人口が過去最高の31万5千人を超え、日韓定期航路を利用して外国人数が急増していることがわかったとのこと。

2017年における日本人クルーズ人口は31万5,300人。過去最高だった2016年の24万8,100人から27.1%の増加、過去最高を更新した。

’90年代からのクルーズ人口の推移

ここ30年のクルーズ人口の推移は、90年代半ばには20万人を超えており1995年には22万人まで増加。その後、99年には約17万人、翌2000年、01年には再び20万人超えとなったものの、04年には14万人まで急減と波があった。しかし、その後は年々増加傾向にあり、2012年に約22万人、13年に約23万人、14年15年には連続でやや減少したものの16年には24万人続いて17年には30万人を超えた。

アジアクルーズは約2.3倍の増加

増加する外国船会社運航クルーズ

外航クルーズは過去最高だった2016年の約14万人から2017年度は約28%の増加となり、クルーズ人口同様に過去最高を更新した。

日本の船会社運行クルーズは90年代には4万人を超えたこともあったが、その後減少傾向が続き17年には初めての1万人を割り込む結果に。一方外国船会社運航クルーズ船の乗客は90年代頃の3万人から約19万人に利用者数を増やしている。


目的地で最多はアジアクルーズ

目的地、海域で最も多いのはアジアの11万2,200人。
ヨーロッパ・北欧・バルト海 3万100人
地中海 2万4,000人
カリブ海 6,500人
オセアニア・ミクロネシア 5,500人
リバークルーズ 7,800人
世界一周 1,500人

と、なっておりアジアは前年の5万人から2倍以上の伸びとなっている。

国内クルーズは90年代には毎年10万人超え(94年13万人、95年14万人)の時代があったが、2013年からに4年ぶりに10万人超えとなったが過去最高人数には至っていない。

外国人乗客数が増加傾向に

日本発着の外交旅客定期航路の乗客数は2016年から16.5%増加の144万人でここ3年は連続して増加しているが、過去2008年には150万人、12年には130万人という実績があり過去最高人数には国内クルーズ同様至っていない。

同じ航路でも日本人の韓国、中国、ロシアへの航路利用者数は減少傾向にある一方、外国籍の利用者数は3年連続で増加していることがわかった。2014年に韓国航路を利用した外国人数は82万5,500人から17年には130万7,400人まで増加しているとのこと。日韓主要定期航路では韓国人が91%が占めているという。

(引用:財経新聞2018.6.13)

日本から近いアジア周辺へのクルーズが多いのは納得ですが「それでもまだ11万人位しかいないのかぁ」とその少なさに驚きました。単純に東京ドーム2個分の観客数ですものね。世界一周に至っては1,500人!少ない、もっといるかと思いました。

昨今外国クルーズ船が多数日本発着のクルーズを運航するようになり、価格も1泊1万円(時期によってはそれ以下も)なんていう格安なクルーズ船が本数を増やしている中で日本船は1泊4万円前後という格差が生まれており、価格だけで選ぶと不利な状況ではあるとは思います。

ただ、価格が高いのは理由があり、食事、サービス、船内のしつらえなどに反映はしていると思います。

カリブ海でご一緒だった親世代の方達は、今は海外クルーズを楽しんでいるけれどもう少ししたら「最後は日本船」と口々におっしゃっていたのが印象的でした。心身ともに活動的になれる今は外国船、ということなのでしょうか。だとすると今後は日本船の乗客数も増えるかもしれません。

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